当社は輸出入および関税業務において、安全性の確保、環境への配慮、そして国際的な法規制とコンプライアンスの厳格な遵守を最優先事項としています。
これらの基準を守ることで、社員、顧客、そして地球環境と、多方面に対する責任を果たし、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
Safety initiatives
安全への取り組み
安全活動一覧
01. AEO通関業者認定
AEO(Authorized Economic Operator)の管理体制に基づき、セキュリティおよびコンプライアンス体制などの信頼性が高い企業として財務省より認定を受けています。通関手続きの迅速化や検査の優遇など、貿易活動の効率化を図り、質の高いサービス提供へとつなげます。
02. 法令遵守
コンプライアンス体制の強化を図るため、社内にコンプライアンス委員会を設置し、年2回の内部監査とコンプライアンスの見直しを継続的に実施。また、輸出入関連業務に関する法令遵守規則や業務手順書についての定期的な法律研修を通じて、社員の法令遵守意識を高めています。
03. 法定台帳データ管理
法定台帳や貿易関連データを厳密に管理しています。
基幹業務システムによる法定台帳の管理
法定台帳は基幹業務システムに保管しており、アクセス権限を厳密に管理しています。
Azureサーバーによる
貿易関連データの保管
貿易関連のデータは、セキュリティが高く信頼性のあるMicrosoft Azureサーバーに保管。Azureサーバーは、データの暗号化、定期的なバックアップ、災害時のデータ復旧計画など、高度なセキュリティ対策を備えており、貴重なデータを外部の脅威から守っています。
定期的なセキュリティチェックと
従業員の研修
定期的なシステムのセキュリティチェックと、セキュリティ意識向上の研修を従業員向けに実施しています。
通関手続きの迅速化と正確性の確保
法定台帳や貿易関連データをデジタル化し、システム上で一元管理することで、通関手続きの迅速化と正確性を大幅に向上させています。
04. 設備の導入・管理
荷物の搬送・保管設備やセキュリティシステムなど、先進の設備を導入し、定期的なメンテナンスと管理を徹底しています。
ポートアイランドL-6上屋
搬送・保管設備とセキュリティシステムを導入し、定期的なメンテナンスと管理を徹底しています。
搬送・保管設備
- 24トンフォークリフト
大型荷物を搬送できる能力を持つフォークリフトを導入。効率的な荷物の移動を実現しています。 - リーチスタッカー
コンテナの積み下ろしや移動に特化した搬送設備を使用。特に大型の貨物取扱いにおいて性能を発揮しています。 - 荷役用のテント
荷物を雨水などから保護する荷受けエリアを設け、荒天時でも貨物の品質保持に努めています。 - セキュリティシステム
施設内外を監視するカメラシステムを導入し、不正侵入や盗難といったセキュリティリスクから貨物を守っています。事故やトラブル発生時の迅速な対応にも寄与しています。
05.
トラブル対策・
状況報告の徹底
認定通関業者の法令遵守規則に即したリスク管理プログラムを通じて、潜在的な危険や事故を未然に防ぎ、安全な作業環境を確保。万が一のトラブルや緊急事態に備えた詳細な対策プランを策定し、従業員への周知を徹底しています。事故やトラブルが発生した場合には、お客さまに速やかに報告するとともに、再発防止に努めています。
06. 上屋(保税蔵置場)を自社運営
上屋(保税蔵置場)を自社で運営することにより、お客さまの貨物検品の際のスムーズなご案内、実費作業の価格交渉によるコスト削減とリードタイム短縮、緊急時の迅速な対応が可能です。また、SOLAS対策としてセキュリティカメラの設置や警備員の巡回など、厳重なセキュリティ対策を講じています。
07.
社内マニュアルによる
社員への教育
社内で統一したマニュアルを策定し、安全性に対する意識向上と環境整備のため、新入社員からベテラン社員まで全ての従業員を対象とした社員教育を徹底。法令遵守、安全管理、職務技能向上など多岐にわたる内容をカバーし、社員の行動基準は住友倉庫グループのコンプライアンスマニュアルに基づいています。
Environmental initiatives
環境への取り組み
企業の社会的責任の一環として、事業活動がもたらす環境影響の改善にも積極的に取り組んでいます。
地球環境への影響を最小限に抑え、環境保全活動と持続可能な社会づくりに寄与することを目標としています。
環境方針
- 事業活動を通じて環境に与える影響を確実に把握し、次の環境保全活動を実施します。
- 環境に関する法令、条例、協定その他の社会的要求事項を遵守します。
- 創意工夫により社内の業務を改革し業務効率の向上に努めます。
- 梱包資材などの削減やリサイクル活動により省資源を推進します。
- モーダルシフトに積極的に取り組み、省エネルギーとCO₂排出量削減に努めます。
- その他エネルギー使用量全般の節減に努めます。
- 設定した環境方針を全従業員に周知させるとともに、方針に則した活動を通じて環境問題への意識の高揚に努めます。
環境保全活動一覧
01. 環境法令の遵守
環境に関連する法令、条例、規制を遵守する体制を整備し、全従業員の理解と浸透を徹底。社内にコンプライアンス委員会も設置し、法令違反を未然に防ぐ評価と管理を実施しています。
02. 業務効率の向上
輸入見える化システム、RPAの促進、OCR技術など業務プロセスのデジタル化を進めることで、業務の効率化だけでなく、エネルギー消費と資源使用の両方を減らします。協力会社と連携し、共同輸配送やラウンド・ユースにも取り組んでいます。
03. 省資源の推進
商品の包装にリサイクル可能な材料を使用し、包装材の削減・再利用を促進。廃棄が必要なものは、分別を徹底し、廃棄物の減量に努めています。また、従来はお取引ごとに膨大な量の紙を印刷していましたが、デジタル化を進めることで、ペーパーレス化にも成功しました。
04. モーダルシフトの推進
鉄道輸送や海上輸送など、CO₂排出量が比較的少ない輸送手段へのシフトを進め、環境への影響を最小限に抑えます。大手子供服チェーン案件では輸入コンテナを上屋へ輸送後、JR貨物を起用し全国へ発送しています。燃料費などのコスト削減はもちろん、交通渋滞の緩和や排気ガスの削減、エネルギー消費量の削減を目指しています。
05. 使用エネルギーの削減
最新のIT技術を活用して物流ルートを最適化し、無駄な輸送を削減。輸送に伴うエネルギー消費とCO₂排出を減らします。また、輸送手段の見直しやエネルギー効率の高い車両への更新も積極的に行っています。
SDGsについて
平和と公平をすべての人に
内部統制とコンプライアンスの徹底
働きがいも経済成長も
社内の業務標準化と効率化の推進
住み続けられるまちづくりを
社内の電力使用量の削減
Group initiatives
住友倉庫グループとしての取り組み
住友倉庫グループのサステナビリティ
住友倉庫グループの事業活動の根底には、「社会公共の利益と人の養成を重視するとともに、信用と確実を旨として目先の投機的利益を追わない」という住友の事業精神が流れています。住友倉庫グループは創業以来120年以上にわたり、お客さまと社会が求める良質なサービスを提供しながら、物流事業を中⼼に着実な成⻑を重ねてまいりました。
近年サプライチェーンのグローバル化が進展し、お客さまの物流ニーズも多様化しています。お預かりした大切な商品をあるべきところへ適切にお届けし、お客さまのビジネスと社会生活を支えることが住友倉庫グループの変わらぬ使命です。
2030年までの⻑期ビジョン「Moving Forward to 2030」の実現に向けて、各事業の基盤の強靭化を図るとともに人材の確保と育成に努め、お客さまや取引先、地域社会等、幅広いステークホルダーとの協働により、社会課題の解決に取り組んでいくとしています。
住友倉庫グループは、サービスの担い手である従業員等が十分に能力を発揮できる「安全で働きがいのある職場づくり」と持続可能な成⻑を実現する「公正な事業運営」に努め、さらなる「サービス品質と安全性の向上」「環境負荷低減」に取り組み、事業を通じてお客さまと社会に貢献してまいります。